全日本ロードレース選手権のレース距離はクラスによって決まっており(例えばJSB1000は40km以上~130km以下等)、その範囲内で、それぞれの開催サーキットでの周回数が決まります。
エンジンがかかった状態でスターティンググリッドにつき、レッドシグナルが消えた時点でスタートとなります。
そして、一番速く周回数を走り切り真っ先にチェッカーフラッグを受けたライダーが優勝となります。
年間チャンピオンは、シリーズ各戦を通じてポイントを一番多く獲得したライダーが獲得します。
2021年シーズンから、それまでの20位から15位までポイントが与えられることに変更され、より上位でゴールしたライダーが評価されることになりました。このポイント制度は、MotoGP™ロードレース世界選手権と同様のものでもあります。
[全クラス]
← 順位 →
1位 – 2 – 3 – 4 – 5 – 6 – 7 – 8 – 9 – 10 – 11 – 12 – 13 – 14 – 15位
← ポイント →
25pt – 20 – 16 – 13 – 11 – 10 – 9 – 8 – 7 – 6 – 5 – 4 – 3 – 2 – 1pt
一つでも上位でゴールし、1ポイントでも多くポイントを獲得し、一つでもランキング上位を目指します。
シーズン終了時に同ポイントの場合は、上位入賞が多いライダー、最終戦成績結果の上位のライダー・・・、とランキング上位の基準が定められています。
最終戦は「MFJグランプリ大会」として開催します。
このMFJグランプリは、シリーズポイント獲得者、各チャレンジカップ選手権上位入賞者などの参加資格が別に定められており、シリーズの集大成に相応しい大会となっています。
さらにMFJグランプリでは、規定のポイントにボーナスポイントとして各順位で3ポイントが加算されます(1位 : 25 + 3 = 28pt、2位 : 20 + 3 = 23pt・・・以下同)。
これら以外にも、何より安全・公平なフェアプレーの精神で、そしてエキサイティングにレースを行なうためのルールが定められています。
MFJ公式サイト(http://www.mfj.or.jp)では、ルールブック=国内競技規則がPDFファイルでダウンロードすることができます。
興味のある方はぜひ一度ご覧ください。
レースをより一層おもしろく観戦できること請け合いです。
日本国内におけるスポーツの普及、振興を目的として全国規模で行なわれている競技に贈られる「文部科学大臣杯」が、全日本ロードレース選手権でも2002 年より文部科学省より授与されています。
2002年、2007年は渡辺篤、2003年は北川圭一、2004年は井筒仁康、2005、2006年は伊藤真一、2010年、2011年は秋吉耕佑、2008、2009、2012、2013、2014、2015、2016、2018、2019年は中須賀克行、2017年は高橋巧、2020年は野左根航汰がその栄誉を称えられています。
今シーズンもJSB1000クラスのチャンピオンに「文部科学大臣杯」が贈られます。
MFJは、1990年に文部省(現:文部科学省)所轄の財団法人となり、モーターサイクルスポーツの普及・発展を通じ、国民の心身の健全な育成に寄与することを目的として活動しています。
全日本選手権において、観客へのアピールを高めるため、またオートバイのレースを知らない新規ファン獲得の一助 とすることを目的に、スポーツとしてだれが速いライダーなのかをわかりやすく訴求し、ライダーにスポットライトが当たるように、以下のとおりゼッケン番号とベースカラーが変更となりました。
2020年度(前年度)、全日本選手権シリーズランキングJSB1000、ST1000、ST600、J-GP3の各クラス1位~10位の選手は、ナンバープレートの地色および数字の色は、各クラス共通 赤地に白文字
クラスごとのゼッケンベースカラー ナンバープレートの地色および数字の色はJSB1000:黄地に黒文字/ ST1000:紺地に白文字/ST600:白地に黒文字/J-GP3:黒地に白文字
ゼッケンについて ゼッケンナンバーは、前年度(2020年)全日本選手権の有得点者で、当該クラスのランキング順位に従って年間指定ゼッケンナンバーが付与される。
赤字に白文字のゼッケンは、昨年のトップランカーであることが一目瞭然。ただ、前年度ランキング10位以内でも、クラスを変更するとクラスごとのゼッケンカラーとなります。