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レース観戦のススメ

JSB1000JSB1000

4度目のタイトル獲得を狙う中須賀克行

王座奪還を狙う秋吉耕佑

名門ヨシムラが4年ぶりに復帰!

2台体制で臨むTEAM GREENも期待大!!

 

昨年の岡山での中須賀と秋吉のバトル

 

2012年シーズンは、V3を狙った秋吉耕佑が開幕戦で負傷し、前半戦を棒に振ってしまいました。一方、中須賀克行は開幕戦で勝利を収めると、その後も勝利を重ね着々とタイトル奪還に向けてポイントをリードしていきました。大雨となった最終戦のRACE 1では、最終ラップにまさかの転倒リタイアがありましたが、RACE 2で3位に入り2年ぶりにタイトルを奪還しました。中須賀は、タイヤをダンロップからブリヂストンにスイッチし、前半戦は、そのマッチングに苦労していましたが、一戦一戦シンクロ率を高めていきSUGO、オートポリスでコースレコードを更新。代役参戦したMotoGP最終戦バレンシアでは2位に入るなど、今、最もノレているライダーの一人と言えます。今シーズンも最もタイトルに近いライダーと言ってよいでしょう。

 

中須賀の対抗馬となるのが、2010、2011年チャンピオンの秋吉でしょう。 昨年は、ケガに泣かされましたが、2レース制で行われた最終戦MFJグランプリでは、得意としている鈴鹿でダブルウインを飾りました。ケガから完全復帰した秋吉が、中須賀の連覇を阻むか? タイトル争いは中須賀と秋吉を中心に展開されていきそうです。

 

ビッグニュースは、名門ヨシムラが4年ぶりに全日本JSB1000クラスにカムバックすることです。ライダーには、津田拓也を起用し、勝利を狙います。津田は、昨年ST600クラスで全日本初優勝を達成。鈴鹿8耐でも非凡な才能を発揮しました。今年は、スズキMotoGPの開発ライダーに任命され、まだまだノビしろがありそうだけに将来が楽しみなライダーの一人です。

 

また、カワサキのトップチーム「TEAM GREEN」は、エース柳川明と、昨年、J-GP2クラスでチャンピオンを獲得した渡辺一樹を起用し2台体制で新しいシーズンに臨みます。柳川は、ここ数年、何度もタイトル獲得まで、あと一歩と迫っていますが、あと一歩足りていません。今シーズンこそ王座につくためにも、まずは“1勝”が欲しいところでしょう。JSBルーキーとなる渡辺は、まずは柳川を目標にタイムを上げていければ結果もついてくるはずです。

 

昨年のSUGOでの1コマ

 

Team KAGAYAMAを立ち上げ3年目を迎える加賀山就臣もタイトルを狙いたいところです。昨年は、ブリヂストンからダンロップにタイヤをスイッチ。開幕戦から1段ずつ階段を上るようにポジションを上げていきSUGOラウンドで念願の優勝を果たしました。しかし、翌オートポリスラウンドの予選で転倒し大ケガを負ってしまいました。その後、最終戦に奇跡的に復帰を果たしますが、雨となった決勝は走行を見合わせました。今シーズンこそタイトル奪取といきたいところですが、身体の回復具合を見ながらの戦いになりそうです。 

 

そして高橋巧もタイトルを欲している一人です。昨年は、勝負のシーズンでもありました。実際、第2戦鈴鹿で勝利を飾り調子は上向いていましたが、第3戦筑波でトップ争い中に転倒し負傷。SUGOラウンドではマシントラブルが発生し、翌オートポリスラウンドでは、練習走行で転倒し、またもケガを負ってしまい波に乗れませんでした。今年は、MotoGPマシンのテストライダーに加わっており、さらにレベルの高い走りを見せてくれそうです。

 

市販キット車ながら昨年、ランキング3位と健闘した山口辰也は、今年も同体制で臨みます。マシンのポテンシャルアップを図り、昨年以上のラップタイムと勝利を目指すと気合いを入れています。

 

他にも昨年、自己最高のランキング5位となった今野由寛、ドゥカティ使いの須貝義行、若手のホープ・藤田拓哉などレベルの高い走りを見せてくれそうです。また、スポット参戦する出口修、安田毅史などの存在も気になるところです。

 

また、JSB1000クラスは、2013年シーズンよりノックアウト方式の予選方法が変わります。全車走行の第1セッションと第2セッションとしてトップ10名が走行する「トップ10チャレンジ」の2セッションでグリッドが決まることになりました。第1セッションの上位10台が進出できる「トップ10チャレンジ」は、15分間。ここでよりエキサイティングなタイムアタックを見ることができるはず。クリアラップが取りやすい状況だけにコースレコードが更新される可能性大です。

 

さらにレベルの高い戦いとなりそうなJSB1000クラス。全日本ロードレース選手権最高峰の戦いが、ここにあります。

J-GP2J-GP2

参加台数も増え、さらにレベルの高い戦いへ!

 

昨年の岡山での1コマ

 

2010年に誕生し、4年目を迎えるJ-GP2クラス。ST600改、そしてロードレース世界選手権のMoto2クラスで使用されているマシンによって争われてきましたが、昨年はST600改とも言えるマシンがチャンピオンを獲得しました。Moto2フレームとは異なるオリジナルマシンも出現し、そのレベルは全体的に上がってきています。

 

今シーズンも、昨年のチャンピオン渡辺一樹がJSB1000クラスにスイッチしたためゼッケン1は不在となります。その渡辺のマシンを駆るのが井筒仁康。数々の実績を残している井筒がJ-GP2クラスに初参戦します。それも、チャンピオンマシンをライディングするのだから速くないはずがないでしょう。もちろん迎え撃つ継続参戦組もチャンピオンを狙っています。

 

ゼッケン2をつける生形秀之は、昨年投入したGSX-MFD6をさらに熟成し、今年こそタイトルを獲得すべく燃えています。そしてランキング3位となった野左根航汰は、オリジナルフレームのYZW-N6をデビューさせます。昨年は2勝を挙げているだけに、王座を獲得し、来シーズンはチームノリックとして世界にチャレンジするという絵を描いています。さらに野左根と同じマシンを関口太郎が駆ります。ここ2シーズンは、タイトル候補でもあった関口。昨年はケガに泣かされただけに、今シーズンこそタイトルを手に入れたいところでしょう。

 

昨年、開幕戦を制しながらノーポイントが多かった浦本修充もJ-GP2クラスで2年目となる今年にかけています。2010年小西良輝、2011年中上貴晶とハルク・プロのライダーがJ-GP2クラスを制しており、タイトル奪還という重責に負けない走りを見せたいところでしょう。同じくHP6を駆る岩田悟も目標はチャンピオンとなります。まずは1勝を挙げたいところでしょう。

 

テルル&EM★Kohara RTに移籍し、J-GP3クラスからスイッチする長島哲太も注目のライダーの一人です。J-GP3クラスでは、圧倒的な速さを見せていた長島がTSRフレームのMoto2マシンをどう駆るか?

 

また、昨年タイ人ライダーとして初めて全日本チャンピオンを獲得したデチャ クライサーがJ-GP2クラスにスイッチ。どんな走りを見せるか、こちらも注目です。

 

昨年ランキング4位となった高橋英倫が率いるPITCREW&松戸FLASHは、韓国のレーシングチームとコラボレーション。韓国スーパーバイクチャンピオンのジョ ハンデが参戦します。高橋もマシンを進化させ高橋はチャンピオンを狙っていきます。

 

エントリーも増え、さらにレベルの高い戦いになることは、間違いないでしょう。2013年のJ-GP2クラスは、おもしろくなりそうです。

J-GP3J-GP3

世界を目指す若手ライダーと

巧者ベテランがぶつかり合う

混戦必至の軽量クラス

 

昨年のオートポリスでの1コマ

 

4ストローク化されて2年目となるJ-GP3クラス。今シーズンは、大半はHondaの市販レーサーNSF250Rですが、Moto3で使われているフレーム、そしてオリジナルフレームがチラホラと出てきています。

 

昨年、速さでは長島哲太が圧倒的なスピードを見せていましたが、シーズン後半に入ると山田誓己も成長を見せ、速さに磨きをかけてきていました。逆に開幕戦を制した山本剛大は、後半戦に失速気味となりチャンピオン争いから脱落。安定した速さを見せたベテラン徳留真紀が初の栄冠に輝きました。

 

ゼッケン1をつける徳留真紀は、新体制のもとTSR3をライディング。ディフェンディングチャンピオンとして新しいシーズンに臨みます。長島は、J-GP2クラスにスイッチしたため、そのシートに全日本2年目の國峰啄磨が座ることになりました。昨年は全日本デビュー戦からトップ争いを繰り広げ、ランキング6位と健闘。トップチームに加入し、どんな走りを見せてくれるか楽しみなところです。山本も今年こそは王座をつかみたいところです。マシンはMoto3で実績のあるFTRフレームとなり、ポテンシャルアップは間違いありません。マシンを仕上げて開幕戦から攻めの走りを見せたいところでしょう。また、2010年チャンピオンの大久保光が自らチームを立ち上げ全日本にカムバック。こちらも注目したいところです。カムバックと言えば世界で活躍した宇井陽一も一年のブランクを置いて軽量級に戻って来ました。菊池寛幸、小室旭といったベテランも巧みなテクニックでトップ争いに絡んできそうです。高杉奈緒子、三好春菜、岡崎静夏とフルタイムで女性ライダーが3人もいます。レースという極限の世界で奮闘している彼女たちを、ぜひ注目しましょう。

 

世界を目指す若手ライダーと巧みなテクニックを持つベテランがぶつかり合います。2013年は、果たしてどのライダーが栄冠をつかむのでしょうか!?

ST600ST600

アジア選手権との交流が盛んなクラス

世界帰りのライダーも多く

ハイレベルな戦いが繰り広げられている

 

昨年開幕戦(もてぎ)の1コマ

 

2012年は、このクラス始まって以来の変化があったシーズンとなりました。開幕戦から速さを見せていたデチャ クライサー、チャランポン ポラマイという2人のタイ人ライダーたちがST600クラス席巻しました。チャランポンはオートポリスラウンドでケガを負いタイトル争いから脱落しましたが、安定した速さを見せたデチャがタイ人ライダーで初めて全日本チャンピオンに輝きました。ST600クラスでは、2001年の創設以来、Hondaが獲り続けていた王座をヤマハが獲得しました。

 

デチャは、J-GP2クラスにスイッチするため、このクラスもチャンピオン不在となりますが、デチャに負けるとも劣らないチャランポンが参戦。大本命の一人と言ってよいでしょう。

 

日本勢も負けてはいられません。ランキング2位となった中冨伸一は、今年こそチャンピオンになりたいところです。ランキング3位の井筒仁康はJ-GP2クラスとダブルエントリーを敢行します。チームメイトの岩崎哲朗も虎視眈々と勝利を狙います。また、渡辺一馬は、タイヤをブリヂストンからピレリにスイッチし、勝負のシーズンとなります。

 

ここ数年のST600クラスは、タイヤの占める割合が大きくなっています。とりわけ2010年からは、山口辰也、デチャとピレリタイヤを履いています。昨シーズンも、ヘビーレインとなった最終戦MFJグランプリでブリヂストンを履く大崎誠之が勝った以外は、全てピレリタイヤ勢が勝利を飾っています。ダンロップ、ブリヂストンも巻き返していきたいところです。

 

ブリヂストンで奮闘してきた小林龍太がアジア選手権にスイッチ。このシートにベテラン亀谷長純が収まりました。さらに世界で活躍してきた小山知良が初めて全日本ST600クラスに参戦。アジア選手権SS600クラスとダブルエントリーします。稲垣誠、伊藤勇樹、岡村光矩も同じく全日本とアジアに参戦します。このようにアジア選手権との交流も年々密になってきています。

 

速さはピカイチの大崎誠之や横江竜司、國川浩道、篠崎佐助、近藤湧也など、選手層が厚いのも、このクラスの特徴です。2013年は、どんなシーズンになるのでしょうか!?

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