
2月下旬にハルク・プロがAPホンダ、エンデュランスとの合同でタイ・ビラサーキットでウインターテストを行った。ライダーは、ハルク・プロから全日本ST600クラスを戦う中上貴晶と小林龍太、エンデュランスからJ-GP3にエントリーする大金佑輝、ラタパー兄弟、スハタイ・チャンサップなどが参加、気温37度、路面温度60度という真夏のコンディションの中で走り込みを行った。
「ビラサーキットのコンディションは日本とは比べ物になりませんが、リスクの高い場所ではスピードを若干抑えて走る事で、安全を最優先にしました。寒い日本ではできない集中トレーニングの効果が今後の全日本で生かせればと考えます」と本田監督。
ビラサーキットは1周が約2.4kmで、アップダウンがあり、低速から高速コーナー、シケインもある。路面がスリッピーで、ストレートが短いのが、やや不満点だが、日本にはないコンパクトにまとまったコースだという。
ここで600初乗りとなった中上は、最初は戸惑いを隠せなかったという。「乗り始めて30分で左手にマメができてしまった。想像とは、かけ離れていたし正直“大丈夫かな?”と思いましたね」とファーストインプレッションを振り返る。
その後、本田監督のアドバイスをもとに、ポジションを変更し、ロングランを敢行。2日目からセットアップに入り、3日目にはレコードのコンマ5秒落ちまでタイムを縮めた。
「とにかく600というバイクを理解するためのテストでしたし、充実した3日間になりました。この機会を用意してくれた監督を始め、ブリヂストンさん、スタッフの皆さんに感謝します。日本でのテストが楽しみになってきました」と中上。
一方、小林は初めての海外テストに新鮮な気持ちでいっぱいだったという。「スリッピーな路面に苦戦しましたが、日本では体験できないことばかり。40度近い気温の下で走り込みもできましたし、貴重な経験を全日本に生かしていきたいですね」とコメント。
若い2人のライダーが、全日本ST600クラスを盛り上げてくれそうだ。
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